仕事で「伝わらない」はかなりのリスク

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新型コロナの感染拡大に歯止めがかからず、不安な日々を過ごさざるを得ませんが、今回はちょっと違う話題に。


私たちの毎日の仕事の内容は、職種や業種によってかなり違いますが、基本になるのは他人とのコミュニケーションと感じています。

 

会社の中で働いていると、何かをお願いしたり、指示をしたり、報告して指示を仰いだり、ということが続けてあります。

 

ところが、特に相手がよくわからない「初めて」のことを伝えるような時は、上手に伝えないと、その必要性や重要性を理解してもらえないということが時々(いや、頻繁に?)あります。

 

これは多かれ少なかれ、多くの人が感じていることでしょう。

文章で何かを伝える場合はさら難しくなります。


最近あることがあって、自分の意図が周囲の人に「伝わらない」、そして「動いてもらえない」というのは、仕事をする上で結構なリスクだと感じるようになりました。


そこで今回はいつもと内容が異なりますが、自分も思い起こす意味も込めて、「伝える」「動いてもらう」ための「型」について紹介したいと思います。

目次

仕事で伝わらないを減らす「PREP法」とは?

あまり耳にしない言葉ですが、おそらく意識せずにやっていらっしゃる方もおられるのが、この「PREP法」です。


これは

P(Point):結論
R(Reason):理由
E(Example):具体例
P(Point):結論

という話の展開の順番を示したものです。


このPREPの順番を意識するだけで、相手によく理解でき、説得力のある伝え方ができます。


仕事での報告は「結論を先に!」とよく言われますし、あなたもよくよく意識をされているでしょう。

しかし、その次に何を言うのか?となると、ちょっと迷うことがあるかもしれません。


「結論」の次は、「理由」です。


こういう順番を「PREP」で覚えておけば、
「え~っと・・・次は何だっけ?」
と考えることが無くなりますし、効果がある方法なので、話がとおりやすくなります。


こういうのが型(フレームワーク)の強いところですね。


それと、最初と最後に結論を伝えるという点も相手にきちんと理解してもらうためには重要です。


このPREP法は今すぐ使えるフレームワークですから、忘れないうちに手帳やノートに書き留めておくといいと思います。

 

伝わらないどころではないPASONAの法則

口頭で伝える場合は、先ほどの「PREP法」が覚えやすく、聞く人も理解しやすいでしょう。

 

しかし、相手に動いてもらうとなると、これだけでは足りないためもう少し違った、強力な方法があります。

それが「PASONAの法則」です。


マーケティングをかじったことがある方なら、おそらく一度は聞いたことがあるでしょう。


このPASONAの法則とは、以下の6つの言葉の頭文字を取ったものになります。

P(Problem):問題提起
A(Agitation):さらに問題あおる
SO(Solution):解決策の提案
N(NarrowDown):限定性、緊急性(今すぐ行うべき理由の提示)
A(Action):行動の喚起

 

PASONAの法則が活用される例は「販売」が中心です。

 

商品紹介をするウェブサイト(ランディングページ)の多くがこの「PASONA」の構成で作られています。

 

そこで、今度、何かウェブサイトから商品を買う時にはその商品ページがどのような構成になっているのかを少し注意してみてもらうと、PASONAの法則の構成になっていることに気が付くことでしょう。


読み始めた人が、そこに提案されていることの必要性を自分で理解し、そして、つい動いてしまう・・

人に動いてもらうのが、このPASONAの法則です。


PREP法はわかりやすく説明する方法としては相当優秀と思いますが、誰かに動いてもらうためには、このPASONAの法則が強力ですから、これも忘れないうちに要メモです。

 

かなり怪しいQUESTフォーミュラ

この2つのほかにも、説明やプレゼンテーション、文書構成の型というのはかなりの数があるようです。

 

その中でも、一般の書籍ではあまり紹介されていないものの、何かを販売する、誘導するために、かなり怪しく強力なのが、この「QUESTフォーミュラ」です。

 

これは

Q(Qualify):自分の立場を伝え、対象を絞り込む
U(Understand):相手を理解していることを伝える
E(Education):説明し、解決方法を提案する
S(Stimulate):行動への意欲をかきたてる
T(Transition):行動の喚起

の構成を示したもの。

 


これは島根県外で依頼を受けて実施したBCP研修会の募集ちらしで活用したことがあります。

 

A4で4ページに渡る分量で、なぜこの研修会が重要で、なぜ今すぐ参加しないといけないのか?
ということを文章だけで説明をしていきました。

 

BCP研修会の募集ちらしなんて、普通はA4の大きさで1枚だけです。

それが、4枚にもわたって、つらつらと内容が書かれてあるものをこの時は作りました。

 

誰が最後まで読むんだろう・・・?と作った本人もちょっと心配になるぐらいだったんですが、結果は、予想以上のお申込みを受け、これまでの同様のセミナーの申し込み数を上回ることになりました。

 


この「QUESTフォーミュラ」については、頭文字の説明だけをみただけでは、なかなか使いこなせないと感じていますが、実際にやってみた経験から言うと、うまく使えば相当強力なツールになると感じました。

まとめ

今回は自分も思い起こす意味も込めて、
「伝える」「動いてもらう」ための「型」として

・PREP法
・PASONAの法則
・QUESTフォーミュラ

の3つを紹介しました。


この内、PREP法は簡単なのですが、実は仕事で必須のスキルと言えるんじゃないでしょうか。


その他のPASONAの法則やQUESTフォーミュラは使う場面が限られるかもしれませんが、何かの時に思い出してもらえると、助けになるかもしれません。

 

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