RPA+USBブート型シンクライアントの活用

usb

日本で初めて新型コロナウイルスの感染が確認されたのは2020年1月16日でした。それから、早いものでそれから約13か月が経過しました。

それと、「デジタルトランスフォーメーション(DX)」が叫ばれて久しくなりましたが、今回のコロナ禍により「テレワーク」と言うキーワードを良く聞くようになりました。

コロナ対応として都市部では実施がかなり進んだテレワークは、これまでのように「会社にいないと仕事ができない」という状況を打破することになり、まさしくDXの第一歩になると思います。

 

今回は、テレワークにも関係するオフィス環境のクラウド化について触れてみます。

目次

ファイルサーバのクラウド化!?

さて、先日ある企業さんから

 ”ファイルサーバのクラウド化を行いたい”

との相談を受けました。

現在は自社内にサーバがありそれを利用していますが、サーバ機器のハードウェア保守の契約が終了する関係からクラウド利用に移行したいと。

目的は、ハードウェアの管理の手間や負荷を少しでも減らしたい、と言うものでした。

確かにハードを購入することで、設置場所、物理セキュリティ、空調、電気を自分達で用意する必要があり、機器が故障した場合にはメーカーに連絡し、修理に立ち会うなど、物理的なものがあるだけで、様々な”手間”が見えてきます。

それをクラウドサービスに替えることで、先ほど挙げた課題はほぼ行う必要はありません。

またクラウドにあるストレージは数テラ(Tbyte)利用しても数千円~数万円と実際のサーバ機器を購入するよりはるかに安価に利用が可能になるでしょう。


ちょっと待ってください。

はたして会社のパソコンはそのままで、クラウドにストレージを用意してインターネット回線は従来通りのギガレベルの他者との共有回線でスムーズに利用ができるでしょうか。

一般的な文書ファイルや表計算ファイルの利用であれば、何とか利用できるかもしれませんが、数十メガ単位のファイルになると、恐らく事務所内にファイルサーバを置いていた頃と比較するとレスポンスは悪く、イライラが募ってしまうと思います。

便利に、仕事の効率を上げるためにクラウドを利用することが、反対に仕事の効率を下げてしまうことになりかねません。

 

これは利用する端末とデータを保存する間の回線の太さ(帯域)の不足によるものです。

では、回線を太くして、帯域を確保すれば良いじゃん!になりますが、その場合の利用コストは大きくなり、費用対効果が望めません。

さて、どうする!?

 

端末(デスクトップ)のクラウド化をどうするか

端末とファイルサーバの間の回線帯域を太くする=端末自体もクラウド化して、ネットワーク的にファイルサーバの近くに設置すれば、レスポンスの問題は解決します。

そこで、端末(デスクトップ)のクラウド化が出てくるわけですが、実現方法は様々あり悩むところですね。

 

具体的な方法としては

1.AWSやAzuruなどパブリッククラウドの端末サービスを利用する
2.自社やクラウド基盤のサービス上にデスクトップ環境を構築する
 2-a.仮想基盤上に個々のデスクトップOSの環境を作る
 2-b.仮想基盤上にサーバベースでのアプリケーション稼働環境を作る

があり、数年前までは2が主流だったと思います。

AWSに代表されるパブリッククラウドサービスが充実してきており、1を利用されるケースも増えていると思います。

しかし、いずれの場合もOSのライセンスが高価であったり、環境構築に手間がいったりと費用対効果が低いことが懸念されます。

 

そこで3番目の手段として

パソコンが集約されたRPA(リモートPCアレイ)を利用する

と言う変わり種(?)をご紹介します。

 

 

RPA+ブート型USBメモリの活用

このRPAですが、アセンテック社が販売しており、同社のWebサイトには

「リモートPCアレイは、1Uの筐体に複数の物理PCカートリッジと仮想デスクトップに必要なコンポーネントを搭載したリモートアクセスソリューションです。」

とあります。

通常皆さんが利用しているパソコンを集合させ、それをデータセンター等に設置し、集中的に管理するイメージです。

 

小さなパソコンが集合したRPAですが、従来の仮想デスクトップ環境(VDI)の場合と比較した場合の特徴やメリットは次の通りです。

(1)VDI環境でのOSライセンスが高額なところがネックでしたが、RPAでは通常の端末用のライセンスになりますのでそれと比較すると安価です。

(2)RPAの中身は通常のパソコンですので、VDI環境特有の知識を必要としません。

(3)1ユーザにつき1台のカートリッジを物理的に割り当てるため、他ユーザの利用の負荷干渉がありません。

 

実際に稼働する端末をデータセンターに集約することで、社員が手元で利用する端末はシンクライアントになります。

今までは、端末の配布は1台1台設定し、物理的に配布していたものが、個々の設定が不要となるシンクライアントに変わることで、その点での負荷の軽減も期待できます。

そして、手元端末がシンクライアントになる、つまりは、自宅や外出先からも普段自分が使うデスクトップ環境を利用することができれば、通常通りの業務も行えそうですね。


そこで出てくるのが、「セコムあんしんテレワーク」→ブート型USBメモリです。

 

「セコムあんしんテレワーク」のご案内

これは安全なテレワーク環境を簡単に実現できるセコムオリジナルのサービスです。

パソコンのUSBポート刺して利用するものですが、パソコン内部のハードディスクやSSDを利用せず、USB内部にあるLinuxOSが起動することで、利用するパソコンが疑似的なシンクライアントになり、そこからリモートデスクトップの機能を用いて、データセンターに設置してあるRPAに接続することになります。

 

通常のWindowsOSやMACOSでの接続の場合は、ウイルス感染による情報漏洩の脅威がありますが、Linux OSであればそのリスクは大幅に下がります

また、USBメモリは書き込みができないようになっていますので、データ漏洩の危険性もありません


デスクトップ環境及びファイルサーバのクラウド化とテレワーク環境の構築は時間と費用が掛かるものですが、RPAとブート型USBメモリも一つの選択肢に入れられることをお勧めします。

 

 

改めて、このサービスの特徴は以下のとおりとなります。


1)自宅から会社のパソコンへ安全に接続できます。

2)個人所有パソコンも使えるため低コストで導入できます。

3)自宅のパソコンやUSBリモート端末には会社パソコンのファイルを保存できません。

4)USBリモート端末を紛失したときは会社のパソコンへのログインを遮断します。(24時間365日対応)

5)セキュリティ・サービスご契約先様には、特別価格でご提供いたします。

 

以下のWebサイトからお問い合わせいただくと、担当者が電話でヒアリングさせていただきます。

サービスご紹介サイト
 

※お申込の際には、紹介コード欄に「691485」をご入力ください。

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