クラウドをオンプレに?

今回はクラウドサービスに関する内容をお伝えします。

弊社は一昨年の10月にAmazon Web Services(AWS)のパートナーになりましたが、AWSは毎年11月に新しいサービスを発表するイベント「AWS re:Invent」を開催しています。

昨年は、2018年11月26日~11月30日に「AWS re:Invent 2018」が米ラスベガスで開催されました。

このイベントで非常に興味深いサービスが発表されました。

今回はその概要についてお伝えします。

目次

クラウドをオンプレ(*)に!?

 AWSは「re:Invent 2018」でAWSのサービスを顧客の拠点で稼動させる「AWS Outposts」プライベートプレビュー版提供を発表しました。

な、な、なんと!(驚) どういうこと?

AWSが提供しているサーバやデータベースのサービスが自社内のサーバ室で動いてしまうとは、AWS、そこまでやるか!と驚きました。

それも、そのサーバはAWSが独自に開発したCPUが搭載されているサーバ機器だとか。
 ※やはりそれらのサーバはamazonのダンボールに入って、送られてくるのだろうか…


これはどんなインパクトを与えるのか!?

「AWS Outposts」は顧客の拠点にAWSが自社で利用しているサーバ機器を設置し、そのサーバ内ではAWSのサーバサービス:EC2やデータベースサービス:RDSが稼動する様です。

それらのベースとなるソフトウェアやOSはAWSがバージョンアップなどの管理をする様なので、物理的な管理は顧客がすることになると思いますが、それ以外はAWSのクラウド版とほぼ同様に利用できるのでしょう。

 

物理的にデータは社内に置いておきたい、しかしサーバの構築や運用は手間やコストが掛かる…。
とクラウド利用を躊躇してきた組織ではAWSが持つテクノロジーの利用については、ハードルが下がると思います。

(*)オンプレとはオンプレミスの略。
数年前から聞くようになりましたが、情報システムの設備(ハードウェア)を自分の組織内で保有・運用することです。
事業者のサービスや設備を使う「クラウド」と良く対比されます。

 

オンプレとクラウドの境目が無くなる!?

AWSやクラウドを既に活用している組織でも、やはり何かしら自社内のサーバ室にシステムやデータが残っていると思います。

それらの仕組みを「AWS Outposts」に乗せることにより、自社内にあるAWSのサーバと、クラウドにあるシステムとの接続は容易になりますので、自社とクラウドが境目無くつながる→機能も高くなるでしょうし、運用に関わる手間やコストも下がると思います。

 

まだサービスの詳細や金額については公表されておらず、一般提供開始は、2019年後半とされているため、なんとも言えないところがありますが、正式にサービスが開始されれば、インパクトは大きいと思います。

是非、皆さんも「AWS Outposts」注目ください。


ちなみに、他社はどうなんだ!?と調べてみたら、「AWS Outposts」に似たサービスは、他社も2018年のうちに開始していました。(汗)

 ・マイクロソフト:Azure Stack
 ・Google+シスコ:GKE on-prem
 ・オラクル:Oracle Cloud at Customer

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