初めてのテレワークを経験してみて

telework

都市部で働いておられる方ならテレワーク経験済みの方は多くいらっしゃると思いますが、当地ではこれまでは新型コロナウイルスの感染者がそれほど多くなかったこともあり、個人的にはテレワークを行う機会はありませんでした。

しかし、今年に入ってから鳥取県・島根県でも新型コロナウイルスの感染者が連日多数発生していることもあり、今回、1週間以上の期間でテレワークを初めて経験する機会がありました。

テレワークを行うにあたり、セコムが提供しているテレワーク用のサービスを使ってみたのですが、社員という立場ではありますが、そのサービスのレビューに加えて、テレワークでの気づき等をお伝えしたいと思います。

目次

「セコムあんしんテレワーク(USBリモート端末)」利用の良い点

セコムではテレワークを安心で簡単に安価に行えるよう、セコムあんしんテレワーク(USBリモート端末)というサービスを提供しています。

社内ネットワークのファイヤーウォール配下に専用の通信装置を設定しておく必要がありますが、利用者はこのUSBメモリーを自宅に持ち帰り、PCにつなげるだけですぐにテレワークを開始することができます。

ご興味がある方はこちらからご連絡ください。

このサービスを使ってみた上で感じた良い点ですが、

  1. ネットに接続できれば、会社の作業環境を完全再現できる
  2. 必要なのはUSBのみで、非常に手軽にテレワークが開始できた
  3. セキュリティを気にすることがない

ということが挙げられます。

ネットに接続できれば、会社の作業環境を完全再現できる

セコム本社のサービスページの記載のとおり、USBをPCにつなぎ、自宅のネット回線に接続さえできれば、会社のPCで行う環境が自宅で完全に再現できます。

会社でできる作業は全てできるため、不都合は全くありませんでした。

必要なのはUSBのみで、非常に手軽にテレワークが開始できた

今回、自宅に持ち帰ったのは下の写真にあるセコムのロゴの入ったUSBのみです。

専用PCなどを持ち帰る必要もないため、机回りに会社のPCが増えるわけでもなく、自分のPCで作業ができるので非常に手軽るにテレワークを始めることができました。

usb

セキュリティを気にすることがない

PCをUSB起動させると、専用のOSが立ち上がるため自分のPCのセキュリティの環境を気にすることなく利用が可能でした。

ネット回線につなげた後はVPN接続もワンクリックで可能となるため、セキュリティ面でも不安がありませんでした。

利用料は1端末あたり税込1,628です。

会社の環境が完全再現できる、専用PCは不要で手軽に始められる、セキュリティ面でも心配ない、という面を考えると、この値段はかなり安いものだと感じました。

「セコムあんしんテレワーク(USBリモート端末)」利用の難点

上記のように、安心して簡単にテレワークを行うためには、このセコムあんしんテレワーク(USBリモート端末)は非常によいサービスと感じましたが、それでも完全なサービスであるわけではありませんので、利用にあたって私自身が手間取ったことや難点と感じたこともあわせてお伝えします。

利用にあたっての難点を挙げると

  1. 使い始めにかなり手間取る
  2. Macで使えない
  3. 2つのシステムを同時に立ち上げることができない
  4. 時々、ネットワーク接続が切れた

があります。

使い始めにかなり手間取る

まず1つ目の使い始めにかなり手間取るです。

USBからのPC起動が上手くできず。。。USB内のOSを上手く立ち上げることができませんでした。

USBメモリーをPCにさし、電源を入れた後、特定のファンクションキーを押すとUSB起動することができるはずですが、なぜかそれが上手くできず、何度も何度も失敗しました。

その後、自宅のwifiに先につなげる設定を飛ばしてしまい、社内ネットワークにつなげようとしても何度もエラーになる(涙! という感じで、最初の立ち上げに結構時間がかかりました

自分のITリテラシーの問題でしょうけど、USBをPCにさせば、その後、いつもの作業用画面が自動で勝手に立ち上がるわけではないため、最初の立ち上げ手順の確認は必要です。

Macでは使えない

セコムのサービスページにWindows PCが対応機種とのあるとおりでした。

うちでは普段Macを使っているので、試しにMacでもできないかといろいろ試してみました。

MacでもUSB起動によりOSが立ち上がり、最初の設定画面は表示されるのですが、インターネット接続がどうしてもできないためVPN接続できず、どうしてもダメでした。

もっとPCやネットワークに強い方なら接続できたかもしれませんが、自分の場合は使っていない古いWindows PCを使って作業を行うことになりました。

そのため、自宅にMacしかない方は注意が必要です。

2つのシステムを同時に立ち上げることができない

私の場合、セコムのイントラネットと弊社の情報系部門が利用している独自のRPAの2つのシステムを使って作業をしています。

会社では、一つのPCモニター上で2つのシステムを立ち上げておき、必要に応じて行き来しながら作業をしています。

しかし、このUSBでは2つのシステムに同時にアクセスすることができないため、システムを行き来する際には、一方をログアウトした後、もう一つのシステムに再度アクセスし、ログインするという手間が必要でした。

この行き来が1日の作業の中で何度もあるので、これが結構ストレスでした。

時々、ネットワーク接続が切れた

作業をしていると、時々、ネットワーク接続が切れるという症状が起きました。

この原因は我が家のネットワークの問題なのかどうかはっきりしませんでしたが、作業をしている途中で時々ネットワークが切れたというエラーメッセージが表示され、アクセスしなおすということが何度も起きました。

VPNに接続しなおすと、それまでどおりの画面がちゃんと表示されるため、ネットワークが切れたからと言って、作業中の画面がどこかに行ってしまうとか、データが無くなるとかということはありません。

しかし、突然、ネットワークが切れるたびにアクセスするというのが手間でした。。

ということで、良い点3点に対して、難点を4点挙げましたが、それでもなお得られるメリットの方が大きいサービスだと改めて感じました。

テレワークをしてみて感じたことや変化

今回のテレワークではこんなことを感じました。

いつもどおりだった・・

まず、会社で行っている毎朝のミーティングにオンラインで参加していたため、いつもどおりの感覚で仕事が始まり、テレワークをしているという特別感はありませんでした。

テレワーク中、特に着なくてもいいと言われたスーツにわざわざ着替えていたこともあり、自宅にいても仕事を始めるモードに入れた気がしています。

上記のUSBがあったことで職場にいる時とまったく同様のPC上の作業環境があり、さらにオンラインミーティングもできるため、自分の場合、作業環境という面からは出勤していないデメリットはあまり感じませんでした。

雑談ができない

よく言われているように、テレワークではちょっとした会話ができないコミュニケーションが不足するというのはテレワークのデメリットと感じました。

テレワークの場合、誰かと話す機会は電話かzoom等のオンライン経由となり、雑談めいた会話の機会はありません。

そのため、テレワークで過ごしている時間は、とにかく作業、作業、作業・・となりました。

このような環境で、自分は集中して仕事が進む、という方もいらっしゃるとは思いますが、自分はストレスに感じた部分でした。

一緒に仕事をしている部下にとっては、私に用事がある度に電話をかけることが必要となり、これはこれで、ストレスがあったり、手間だったのではないかと感じています。

このようなデメリットを解消するために、oViceのようなバーチャル的な交流ツールやバーチャルオフィスというサービスもありますが、このようなツールは今後、もっと進化するような気がしています。

その他

その他、テレワーク中の出来事として、いくつかお伝えしますと、

●通勤中にしていたインプットが無くなる

車通勤している時は、ポッドキャストや最近はVoicy等の音声メディアを聞いています。

しかし、テレワークで通勤時間が無くなってしまったため、いつもなら通勤中に聞いているポッドキャスト等を聞く機会がなくなり、インプット量が減りました・・。

●お菓子をバリバリ食べることに

会社にいる時は仕事中にお菓子を食べることはない(手元にお菓子がそもそも無いため)ですし、家にいる時にもお菓子を食べる方ではないのですが、今回は家にあるお菓子をかなりバリバリと食べてしまいました。

一袋全部ひとりで食べる・・とか、、、これは良くなかったです。

●意識的な運動を心掛ける

通勤が無くなり、外に出ることが減ったこともあり、体を動かすことが極端に少なくなりました。

部屋で作業をしていると集中力が切れることもよくあったことまり、意識的に部屋の中で運動をするようにこころがけました。

やっていたのはHIIT(高強度インターバルトレーニング)というものです。

おかげでお菓子をかなり食べたにも関わらず、体重が一気に増えるということだけは免れました(笑

というようなことがありました。

それと、この記事を書いている間にふと思い出したことがありました。

都内で仕事をしていたころ(20年以上前の話ですが)、家庭の事情で週のうち何日か昼前に会社を出て自宅に戻り、そこから家で仕事をするということ1か月ぐらいやったことがありました。

当時のことをはっきり覚えてはいないのですが、その時も会社で作成したワードやエクセルのファイルをネット経由で自分のPCに接続して、自宅の自分のPCに取り込んで、作業をした記憶があります。

今思えば、かなり以前にテレワークのようなことをした経験があったんだと思いだしたところでした。

まとめ

今回はセコムあんしんテレワーク(USBリモート端末)を実際にテレワークで使ってみてのメリットとデメリットを紹介しました。

このサービスを使うことで、いくつかの難点はあるものの、非常に手軽に、しかもネットワークセキュリティを全く気にせず、安価な値段で、会社で使っているPCの画面がそのまま自宅のPCに表示され、仕事ができるという大きなメリットが得られることをお伝えしました。

このUSBリモート端末にご興味を持たれた方は、下記からご連絡ください。

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