新型コロナウイルスのワクチン接種を終えてみて

ワクチン接種

私が住んでいる松江市の高齢者向けワクチン接種が5月10日から始まりました。

筆者は接種該当者にあたるため、早速予約し、5月11日に第1回のワクチン接種を完了しました。

筋肉注射なので針が深く刺さり、テレビで見ていても痛そうな感じがありましが、注射された時には全く痛みもなく助かりました。

次の日には注射をしたあたりが打撲のような痛みがあったのですが、その他の症状はなく、3週間後の2回目接種に進めそうです。

ワクチン接種予約については各地で多数の問題が発生していますが、今回、自分で予約をし、ワクチン接種までを終える中で気づいたことや考え方ことをメモしておきます。 

目次

ワクチン接種予約をスムーズに進めるために

松江市からのワクチン接種予約の案内には、5月1日(日)8:30から電話およびオンラインでの受付開始とあったので、その時間きっかりにオンラインで予約をしたところ、希望日に取得できました。


同居している高齢の母親の分も同時に予約をしたところ、自分とは30分後の枠になりました。

私の予約後直ぐにパソコンの操作をしましたが、同じ枠がとれなかったため、申し込みが続いていたのでしょう。

ただ、システムの動きが遅くなるような不具合は無かったため、特にストレスも無く2人分の予約が完了できました。

そこで、私と母親は同じ日(11日)に1回目の接種が完了しました。

 

問題は高齢者自身による予約です。

母親の友達たちは、どうやって予約をすればいいのか分からず、接種をやめようかと言っている方もおられます。


世の中のデジタル化が進んできたとは言っても、オンラインサービスに不慣れな高齢者にとっては、今回の予約をオンラインで行うのはかなりハードルが高いようです。しかし、電話をしてもなかなか繋がらないのは目に見えています。

 

オンライン予約ができなかった母親の友人の場合は、かかり付け医に相談することになりました。

しかし、5月1日からは連休に入るため、休みの間は何もできず、イライラしている様子でした。

連休後に病院に電話をしても、個人病院のかかりつけ医ではワクチンを接種できるのはかなり後になるため、一般会場での接種を予約するよう勧められ、結局、次の予約開始を待つばかりとなってしまったそうです。

 

そんな話を聞いたので、「XXさんなら、子供にお願いして予約をしてもらえばいいのに」と母親に言うと、「子供は遠方にいるから予約できないでしょう。」と言う返事が返ってきてびっくり。

母親もその××さんも、オンラインでの予約操作は居住地でしかできないと思っていたようです。

 

今回の接種予約がうまくいかないのも、結局は日本のデジタル化の遅れが原因だと思っています。

マイナンバーカードの普及を阻害したと思える個人情報に対する必要以上の不安視がなければ、もっと早くマイナンバーカードとそれを活用したアプリがが普及し、今回の予約もスムーズにできたのではないでしょうか。

 

本当のデータを認識することの重要性

5年ほど前に、知り合いの企業がベトナムの方を数人採用し、工場で働いてもらうことになりました。

その話の中で、「実はベトナムの平均寿命は54歳なんだよ。なんとかしてあげたいね。」という話を聞いたため、私のベトナムに対するイメージが『短命』ということになってしましました。

 

ところが先日、「ファクトフルネス」という書籍を読んでみて、ベトナムに対するそのイメージが大きく間違っていたことに気づかされました。

その書籍は、実際のデータに基づいて判断しないと、間違った方向に進んでしまうことを諭すものです。

 

その書籍のデータでは、2017年に調査したベトナム人の平均寿命は74歳。

日本と比べるとまだまだ短命ですが、長寿国に変ってきているようです。

 

人間はネガティブな情報に過剰に反応し過ぎているとのこと。今回のワクチンの話も同じことではないでしょうか。

 

良い情報や正しい情報がもっと必要

ワクチン接種について、ニュースで取り上げられるのは予約システムの異常や取り扱いのミスでワクチンを無駄にした内容ばかりです。少し前は、副作用によりどんなことが起こっているのかを大きく取り上げています。

一方、今回行ってみたワクチン接種会場での来場者の誘導方法は見事なものでした。

しかし、このような良い点はあまり取り上げられていないように感じます。

 

このコロナ騒ぎで落ち込んでいる世の中を励ますためにも、良い情報をもっと報道してもらえるように変ってもらいたいものです。


参考までにファクトフルネスで問われた数値問題を記述しておきます。学識経験者の多い会場で質問してもほとんど正解がでなかっ
たそうです。BCPにも関係する問題です。

Q:自然災害で毎年亡くなる人の数は、過去100年でどう変化したでしょう。
A:1)2倍以上になった  2)あまり変わっていない  3)半分以下になった

正解:3)部以下になった。半分どころか25%になったようです。

 

会場でのこの問題の正解率は10%。近年の報道による災害の多さに影響されてしまっているようですが、災害時に死者が多くなる発展途上国も近代化が進み、災害に強くなっていることを知っておいてほしいようです

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